ヴィーガンが外食する際の選択肢は、プラントベース食品の普及とともに増えてきています。ヴィーガン/ベジタリアン/プラントベースレストランの専門店舗のほか、チェーン店やイートインのお店、そしてホテルのヴィーガン対応について、いくつかメニューや情報をご紹介します。
ただし、メニューの内容や提供状況は店舗によって異なる場合があります。実際に注文される際、原材料の詳細がわからない場合は、お店の方に「ヴィーガン/ベジタリアンなんですが、これは卵や乳製品は入っていませんか?」「魚介のだしが使われていませんか?」「植物性の材料だけで作られていますか?」と確認することをおすすめします。
動物性不使用のプラントベース食品は、ヴィーガンの方も安心して食べられるヴィーガンフレンドリーな食品と言えます。また、大半の食材製造工場および店舗では動物性食材を含む製品も扱っているため、重篤なアレルギーをお持ちの方や、より厳格なヴィーガンの方は、ご自身のご判断で召し上がってください。
※ 食品表示にご注意!!プラントベース=ヴィーガンが100%安心して食べられるわけではありません。
プラントベース食品(PBF)は一部、卵、乳、ゼラチン、はちみつなど動物性由来原材料を使用している場合もありますので、原材料表示を確認してください。
弊社サイトに掲載されていない食品や情報がございましたら、自薦他薦(企業様/個人様)問わず情報を、お問い合わせフォームより是非ともお願い致します。
カフェ
スターバックスコーヒー
スターバックスにはプラントベースフードメニューがあります。2025年4月現在、提供されている主なプラントベースフードメニューは以下の通りです。(時期や店舗によって異なる場合があります)
- バナナの米粉マフィン
- 抹茶の米粉ロールケーキ
- ストロベリー&ブルーベリー ベーグルサンド
- きのことキーマカレー ホットトルティーヤ
- ひよこ豆チップス ハリッサ味
スターバックスのプラントベース商品は、主要原材料に動物性食材を使わず、植物性食材を使用しています。スターバックスのプラントベースの考えに基づき、主要原材料とは、本商品を構成する食品添加物を含む二次原材料までを指しております。ただし、二次原材料までに含まれる食品添加物のうち、食品表示法上、表示の省略が可能な加工助剤、キャリーオーバー、添加物製剤に含まれる食品素材は主要原材料に含んでおりません。
スターバックスのプラントベース商品の定義については、公式ウェブサイトの「プラントベース商品について」のページで確認できます。
ドトールコーヒー
ドトールコーヒーショップでは、2020年9月から植物性由来の食材を使用したメニューを提供しています。2023年1月に、全粒粉サンド・大豆ミートがリニューアルされ、現在(2025年4月)確認できる植物性由来の食材を使用したメニューとしては、以下のものがあります。
- 【全粒粉サンド】大豆のミート ~豆と野菜のトマト煮込み~
- 豆乳ラテ
- 宇治抹茶豆乳ラテ
- 豆乳ティー
*「大豆のミート」は大豆を主原料としています。
*各食材の一次原料に動物性食材を使用していないことを確認しています。
*食材製造工場および店舗では動物性食材を含む製品を扱っています。
*パンには小麦粉と全粒粉を使用しています。

タリーズコーヒー
タリーズコーヒーで、2025年4月現在、提供されているプラントベースは以下の通りです。パッケージ菓子で、コーヒーと相性が良いラインナップです。
- 米粉のグルテンフリークッキー
- デーツ&カカオ生ブラウニーバー
- プラントベース カヌレ
タリーズのプラントベースフードは、植物由来の食材にこだわり、主要原材料には動物性食材を使用しておりませんが、添加物に動物由来の材料を使用している場合があります。そのため、完全な菜食主義を目指す方向けの商品ではございませんが、健康面や環境面の影響を考えて食事を選択するなど多様化する食生活ニーズに対応しています。

KOMEDA is □
「KOMEDA is □」は、コメダ珈琲店が展開する東京都東銀座のプラントベースカフェです。通常のコメダ珈琲店とは異なるコンセプトの店舗で、ハンバーガー、サンドイッチ、パスタ、パンケーキなど豊富なメニューを提供しています。「KOMEDA is □」では多様なプラントベースの料理を楽しめます。

ファーストフード
モスバーガー
モスバーガー(MOS BURGER)には、プラントベースのメニューがあります。2021年9月から第2弾として、グリーンバーガー<テリヤキ>が展開されました。
- グリーンバーガー<テリヤキ> GREEN BURGER TERIYAKI
主要原材料に動物性食材を使用せず、さらに五葷(ごくん:ねぎ、らっきょう、ニラ、にんにく、たまねぎ)を抜いた、野菜と穀物を主原料にしたテリヤキバーガーです。
*食材の製造工場および店舗では動物性食材を含む製品を生産・製造しています。
*一部副原料に野菜・穀物以外の原料を使っています。
*低アレルゲンメニューではありません。
*コンタミネーションの詳細はアレルギー情報をご確認ください。
*完全な菜食主義を目指す方向けの商品ではありません。
グリーンバーガーに使用している緑色のバンズは、見た目でプラントベースと分かりやすく、売り手側の誤提供を防ぎます。買い手も一目で判断でき、安心して食べられます。確認の手間が省け、お店の配慮が伝わり信頼感も向上します。視覚的な工夫はヴィーガン外食の安心感を高めます。このように、視覚的に分かりやすい工夫は、ヴィーガンが外食をする上での心理的なハードルを下げ、より快適に食事を楽しめる一助となっています。

Soup Stock Tokyo
Soup Stock Tokyoには、「ベジタリアン」と表記されたメニューがあります。
ベジタリアン表記のあるスープの例
(週替わりメニューで、店舗や時期によって提供される種類が異なります。)
- 揚げ茄子のラッサム
- イエロースプリットピーのスープ(黄色いえんどう豆のスープ)
- とうもろこしとパプリカのチリビーンスープ
- 緑の野菜のミネストローネ
- ラタトゥイユカレー
- ほうれん草のカレー
店頭掲示メニューおよびWEBサイトのメニューに「ベジタリアン」マークを明示し、対象商品が一目でわかるようにしています。
Soup Stock Tokyoにおけるベジタリアンスープとは、動物性食材(牛肉・鶏肉・豚肉・その他の肉・魚介類・卵・乳製品)を使用しないスープです。砂糖、はちみつ、油の使用につきましては、WEBサイト”食の「食の安心・安全ページ」から確認できます。外部機関の認証等を受けているものではございません。

カレーハウスCoCo壱番屋
CoCo壱番屋では、以前から動物由来の原材料を使用していないカレーを提供しています。
- ココイチベジカレー: 動物由来の原材料を使用していないカレーです。
ライスの量と、辛さを選ぶことができます。
トッピングに、プラスほうれんそう、プラスやさいなどを選ぶことができます。

びっくりドンキー
びっくりドンキーには、現時点(2025年4月)で動物性原料不使用のメニューがあります。
- ソイカリーバーグディッシュ: お肉を使わず大豆で作ったハンバーグのディッシュです。ハンバーグ、ドレッシング、カリーソースなどすべて動物性原料を使用していません。
公式サイトのアレルギー情報によると、小麦と大豆がアレルゲンとして記載されています。
店舗には様々な食材があり、原材料としては使用していないにも関わらず、調理・提供の際にアレルゲンが微量に混入する可能性がある旨が記載されています。厳格なヴィーガンの方やアレルギーをお持ちの方は、最終的な判断はご自身で行うようお願いいたします。

一風堂(一部店舗限定)
銀座店・銀座東店・原宿竹下通り店・浅草雷門通り店・四条烏丸店・金沢香林坊店・minamoa広島店 限定商品で、プラントベースのラーメンがあります。
- プラント赤丸

ホテル
日本国内でヴィーガン対応に力を入れている主なホテルをまとめました。ヴィーガン向けのコース料理やアラカルトメニューを提供しており、多様な食のニーズに対応しています。
一流ホテルなどでは、海外からのお客様を迎えるため、ヴィーガンメニューは必須と考えられているところが多いので、行ってみたいホテルには事前に電話等で「ヴィーガンメニューはありますか」と確認されますと、対応されていないホテルの方が少ないと思われます(弊社でも、各ホテルへ確認しております)。
これらのホテルは、ヴィーガンの方でも安心して食事を楽しめる環境を提供しています。予約時に、ヴィーガンであることを伝えることでスムーズに対応してもらえるでしょう。
リーガロイヤルホテル大阪
レストラン「THE RAY」にて本格ヴィーガンコースを提供しています。ドリンクはヴィーガン認証ワインを用意しています。

帝国ホテル 東京
ホテル内のレストラン・バーラウンジで、ヴィーガン向けの特別メニューやコースを用意しています。

神戸北野テラス(神戸北野ホテルグループ)
四季の素材を活かしたコース料理を提供しています。

ホテル日航アリビラ -ヨミタンリゾート沖縄-
沖縄食材を使用した地産地消型メニューを提供しています。

東急ホテル(北海道/関東/中部・東海/近畿/中国・四国/九州・沖縄)
北海道から沖縄まで、各地の東急ホテルズでヴィーガン対応のメニューを用意しています。地域限定メニューがあります。

ANAクラウンプラザホテル広島
中国料理「桃李」でヴィーガンコースを提供しています。
鳥羽国際ホテル
「メインダイニング シーホース」で、ヴィーガン対応のコース料理を提供しています。

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉
「Vee Sweets CAFE(ビースイーツカフェ)」で、グルテンフリーのヴィーガンスイーツや軽食を提供しています。
高野山 準別格本山 宿坊 恵光院
高野山恵光院では、宿泊者向けの夕食・朝食に加えて、事前予約でランチも提供しています。季節の彩り豊かな精進料理は、ヴィーガンの方にもおすすめです。

まとめ
プラントベース食品の普及は目覚ましいですが、外食の際は念のためお店の方に確認することが大切です。ご自身の判断で、安心して食事を楽しんでください。