ヴィーガンが食べられる加工食品かどうかを判別するための方法やヒントをご紹介していきます。
スーパーやコンビニで売られている加工食品のパッケージには、表示やマークがついていて、いろいろな情報を読み取ることができます。市販されている加工食品を購入する前に「どのような原材料を使ってつくられているか」など、食品表示を普段から意識して見ることで、ヴィーガンとしての食生活を充実させることができます。
特定原材料等の表示を活用する
特定原材料を用いた食品には表示が義務付けられていますので、これらを最大限に利用します。
動物性食品のうち、特定原材料の「えび、かに、卵、乳」、特定原材料に準ずるものとして「牛肉、鶏肉、豚肉、いか、いくら、さけ、さば、ゼラチン」の含有の有無が判断できます。
特定原材料等の表示はあくまでも「食物アレルギー」をお持ちの方の健康危害の発生を防ぐことを目的としており、ヴィーガン/ベジタリアンの方は、以下の点について注意が必要です。
注意するポイント①魚介類の表示について
その他の魚介類、かつおだし、魚醤などは原材料を一つひとつ見る必要があります。
注意するポイント②牛脂・豚脂などについて
食品中に含まれる特定原材料等の総タンパク量が、数μg/ml濃度レベル又は数μg/g含有レベルに満たない場合、表示が免除されます(例:牛脂・豚脂など)。これらは原材料表示を見て確認します。
注意するポイント③はちみつについて
はちみつが、含まれていないかを見ます。
原材料表示すべてに目を通すことが大事
意図せず動物性由来食品を口にしないためにも、原材料表示は一つひとつ確認し、動物性の原材料が使われていないかを見るようにします。
そのためには原材料が何由来か知っておかなければなりません。この記事では誤解しやすい、名前から読み取りにくいものを、いくつかご紹介しておきます。
誤解しやすい原材料表示
乳化剤→乳由来と併記されていなければ乳製品ではありません
乳酸菌→乳由来ではありませんが、牛乳を乳酸菌で発酵させた乳酸菌飲料は口にすることはできません
乳酸カルシウム→乳製品ではありません
乳酸ナトリウム→乳製品ではありません
乳糖→乳製品です
乳清焼成カルシウム→乳製品です
卵殻カルシウム→卵由来のため口にすることはできません
ピーナッツバター→乳製品ではありません
カカオバター→乳製品ではありません
また知らずに摂取しそうな動物性由来原材料・添加物についても、例示しておきます。
実は動物性由来の原材料・添加物
ホエイ→ホエイプロテインで有名ですが、実はホエイは乳清=牛乳由来=乳製品です
レシチン→大豆由来のものもありますが一部、卵黄でつくられているものがあります
カゼイン→乳製品です
ゼラチン→牛・豚・鶏が原料です
以上、一例をご紹介してきました。自分の目と知識で加工食品の原材料を確認する大切さはおわかりいただけたと思います。
またコンタミネーション表示について、消費者としては何をするわけでも、対策のしようもありませんが、知っておくといいです。
最大限気をつけて混入を阻止しているものと信じ、そこまで神経をとがらせなくてもいいのではというのが編集部の考え方です。
まとめ
・特定原材料や特定原材料に準ずるものの表記をうまく活用する
・一つひとつの原材料を確認することで、ヴィーガンが安心して食べられる食品の選択肢を増やすことにつながります。